VR技術は、主にゲーム業界から広がっていきましたが、今では産業分野や医療分野でも利用されるようになっています。今後は教育分野でも使われるようになり、ますます需要が増えることが期待されています。
そうなると不足するのが作り手であるエンジニアです。VRエンジニアになりたい時には、どのような資格やスキルが必要なのでしょうか。
資格と言う点から考えると、VRエンジニアには国家資格がありません。民間の認定としては日本バーチャルリアリティ学会が主宰するVR技術者認定講習会・試験があります。
独学でなく系統的に学習する場を提供する目的で始められたもので、合格するとVR技術の一定の知識を有していることを認められます。これによりVRエンジニアとして働くことができると言うものではありませんが、修了していることで共通のレベルで話をすることができるメリットがあります。
VRエンジニアに求められるスキルは、大きく分けると3つになります。デザインと編集、エンジンであり、全て1人でこなさなければいけないわけではありませんが、作品ができるまでにはそれだけの工程が必要となります。
まずは三次元でのデザインで、基本的には現実近い描写や色合いなどを求められます。そしてそれを組み合わせてリアルに見えるようにする編集です。最後にそれらをスムーズに動かすためのエンジンの設計です。
どんなにリアルなデザインでも動きがぎこちなければ意味がありません。これらのスキルを持っていることがVRエンジニアの素質と言えます。