VRエンジニアになるには、IT系のVRに特化したスキルを習得すれば良いと考えて必死に勉強し、VR系のシステム開発をする現場に入るのに成功している人は大勢います。
しかし、VR系のスキルが専門職として必要なのは確かですが、それだけではなかなか成功できないのも確かです。実際には現場で働いていてクライアントから喜ばれるようなシステムができずに悩んでいる事例はたくさんあります。
VRエンジニアになるには、IT系のスキルだけでは不十分だと考えましょう。ユーザーニーズの理解を徹底して行わなければ成功の道を歩むのは難しいのです。勤め先の企業がクライアントとしている業界についての十分な知識をつけて対応できるようになるのが大切です。
業界知識が不足していると適切なシステムを開発することはできません。現状としてVR分野は特定の業界でのニーズを発見するか、その業界のクライアントからの依頼を受けて開発を進めるのが一般的になっています。そのため、その業界での課題がどのようになっていて、今後の期待として何があるのかを理解していないとどのようなシステム開発を進めれば良いのかが明確にならないのです。
業界知識があることによってVRで何がしたいのか、どの課題をどのような形で解決したいのかが明確に理解できるようになります。VRエンジニアは勤め先に応じて業界研究を徹底して行い、クライアントが当たり前と思っているようなことも察してニーズに応える必要があるのです。